恋愛小説家(と言っていいのだろう)田辺聖子さんが91歳で亡くなった。
現代の恋愛小説はほぼ読んだことがないので、氏の作品も読んだことがないのだが、訃報の新聞記事(読売新聞、6月11日、文化面)の中に、コメントを寄せた中に瀬戸内寂聴さん(97歳)とあって驚いた。
それはそうと田辺聖子さん。1966年に、4人の子供を持つ開業医の川野純夫さん、通称「カモカのおっちゃん」と事実婚をしたとのこと。おっちゃんは2002年に亡くなっており、これは不倫関係なのかと、思った。
現代、不倫は有名人の場合、下手をすると犯罪行為よりも重い社会的罰を与えられるケースが目立つ。昭和40年代に、この関係は、どのような形で社会に受け止められたのかが、気になる。
当時の売れっ子作家は文藝春秋にとっても、新潮社にとっても、現代よりもドル箱だったはずなので、経済的な理由から、批判的に週刊誌に報じられなかった、と想像している。
そのうち、1966年の週刊新潮と週刊文春を見てみたい。