【10月9日文化財ニュース】飛鳥寺から最古例の銭の埋納 古墳時代の千葉に贈られた王とは誰か

【2026年10月9日(金) 大手町のカフェ ランチタイム】

エミ:「今日のニュースは4本よ。さっそく行くわね」

サキ:「じゃあ、一番大きいのから!」

1 飛鳥寺跡から中国の銭の破片、寺院への埋納として最古例か

サキ:「飛鳥寺あすかでら跡から、中国のお金が出たの?」

エミ:「そう。出てきたのは青銅の破片1点で、長さ約10ミリ、幅約5ミリ、重さは0.08グラムしかないの。奈良文化財研究所の紀要で発表されたのよ」

サキ:「0.08グラム……! 1円玉が1グラムだから、12分の1くらい? 小さすぎる」

エミ:「その小ささが、この話の面白いところなの。見つかったのは2025年。発掘自体は1957年に行われていて、そのときの遺物を2015年から整理し直していたなかで見つかったのよ」

エミ:「『銖しゅ』の字が刻まれていたとみられることなどから、6世紀後半の中国銭『五銖銭ごしゅせん』の一種に近いと判断されているの」

サキ:「飛鳥時代のお寺から中国銭が出たのは、初めて?」

エミ:「記事によると、飛鳥時代の寺院跡で中国銭が確認されたのは初めてなの。588年に百済くだらから伝わった仏舎利ぶっしゃりと一緒に、創建のときに納められたと推測されているわ」

サキ:「なんで、銭を仏舎利と一緒に?」

エミ:「ここは記事には書かれていないの。納めた理由も、誰がどんな思いで納めたのかも、記事からは読み取れないのよ。ただ、研究者は『日本貨幣史の空白を埋める重要な資料』と話していて、後の時代に興福寺こうふくじの中金堂ちゅうこんどうの鎮壇具ちんだんぐのように中国銭を1枚だけ納める習わしは、ここから始まったとみられているの」

サキ:「実物は見られるの?」

エミ:「奈文研の飛鳥資料館で、10月9日から公開中よ。銭だけに、『ぜに(ぜひ)』行きたいわね」

サキ:「うまくないよ……。でも行きたい!」

エミ:「飛鳥寺は前に一緒に行ったときの歌があるからそっち視聴してくださいね(カメラ目線)」

サキ:「誰に向かって言ってるんだから……。でも見てね!」

出典:朝日新聞(後半は有料記事)/産経ニュース/NHK


2 「王賜」銘鉄剣の特別展、10月10日から千葉・市原で

サキ:「えーっと古墳時代だよね。古墳時代の千葉の市原と王さまって関係があるの?」

エミ:「そう、それが重要なポイントよ。千葉県の市原歴史博物館で、10月10日から特別展『王と剣』が始まるの。主役は、稲荷台いなりだい1号墳から出た『王賜』銘の鉄剣よ。稲荷台1号墳は直径約26メートルの円墳えんぷんなんですって」

サキ:「『王賜』って、王様からもらった、ってこと?」

エミ:「記事には『王から賜る、つつしんで安ぜよ』という意味だと書かれているわ。金の象嵌ぞうがんで刻まれていて、市によれば、国内で作られた銘文入りの刀剣として最古の例なんですって。今年3月26日には、文化審議会が重要文化財に指定するよう答申しているの」

サキ:「鉄って錆びやすいのに、よく残ってたね。金は錆びないにしろ、土台が崩れたら字が読めないもんね。それでこの『王』が誰なのかは、わかっているの?」

エミ:「まさにそれがテーマね。銘の『王』が誰なのか、剣を賜った被葬者がどんな人物だったのかに迫る、という展覧会なの。まだ展覧会を見に行っていないからなんともいえないけど、おそらく、中国の史書に登場する『倭の五王わのごおう』の時代との関係が深堀されるんじゃないかしら」

サキ:「比べられる資料はあるの?」

エミ:「千葉のお隣、埼玉の稲荷山古墳いなりやまこふんの辛亥銘鉄剣しんがいめいてっけんと、熊本の江田船山古墳えたふなやまこふんの銀象嵌銘鉄刀の複製(現品はいずれも国宝)が並ぶそうよ」

サキ:「複製とはいえ、三つの剣が並ぶのは壮観なんじゃない? 見てみたいなぁ」

出典:PR TIMES(市原歴史博物館)/市原市


3 京都御所の紫宸殿、約9年の改修前に姿を見納め

サキ:「京都御所の特別公開って、毎年やっている気がするけど。それに京都御所自体にはいつでも自由に入れるよね?」

エミ:「さすが関西出身詳しいわね。秋の特別公開『宮廷文化の紹介』が10月8日に始まって12日までだけど、目玉は紫宸殿ししんでんのエリアに入れることね。即位などの重要な儀式を行う正殿で、1855年に再建されたの」

サキ:「1855年って、幕末……?」

エミ:「そう、幕末ね。その紫宸殿は、檜皮葺きひわだぶきの屋根の葺き替え(約30年おき)、防災設備の充実、耐震診断のために、2034年ごろまで工事が続く予定なの。工事中は建物が素屋根すやねで覆われるから、改修前の姿を見られるのは今回が最後なのよ」

サキ:「定期的なメンテナンスは大事だよね。改修前の姿は今回が最後となると、京都で普段から京都御所を散歩コースにしている人たちにとっては大ニュースだね。で、どんなものが見られるの?」

エミ:「高御座たかみくらと御帳台みちょうだいね。高御座は即位の礼で天皇が座る場所、御帳台はその周りを囲む天蓋(てんがい)のような台のことよ(一般知識)。ほかにも、紫宸殿と清涼殿せいりょうでんの獅子狛犬ししこまいぬや、障壁画しょうへきが『十月更衣』『元日節会』の模写も展示されるの」

サキ:「高御座、令和に改元したときにニュースで見た。あと、大河ドラマで『光る君へ』でも出てきたやつだ!」

出典:産経ニュース/京都観光Navi(公式)


4 米子城跡の三の丸広場が完成、10月18日に供用開始

サキ:「米子城よなごじょうって、鳥取の?」

エミ:「そう。米子城跡は国の史跡で、今回は、その玄関口にあたる『三の丸』の整備が終わったの。10月7日に現地が公開されたのよ」

サキ:「三の丸って、どのくらいの広さ?」

エミ:「約1.9ヘクタール。5年前に国の史跡に追加指定されていたところね。米子市が江戸時代の絵図などを参考に、2年前から5億8千万円余りをかけて整えたの」

サキ:「1.9ヘクタールって、東京ドームの何倍?」

エミ:「東京ドームは約4.7ヘクタールだから、およそ4割くらいね」

サキ:「0.4倍ね。それでも歩きごたえはありそう」

エミ:「供用開始は10月18日。17日に前夜祭、18日にオープニングセレモニーがあるわ。地元の人はぜひ現地を散歩してみてほしいわ」

出典:日本海テレビNEWS NNN


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