昭和33年(1958年)2月26日 日本画家・横山大観が89歳で亡くなる

昭和33年(1958年)2月26日 日本画家横山大観が亡くなる。89歳。

《瀟湘八景》(東京国立博物館蔵)、《生々流転図》(東京国立近代美術館蔵)が重要文化財。《生々流転図》は全長40メートルの日本史上最大、最長の絵巻物として知られています。霧から生まれた水滴が川となり海へ流れ、そして最後は龍となって天に昇るまでを描いた壮大な「水の一生」の物語です。

《生々流転図》のColBaseの解説より

日本画は欧化主義の新状況の下で混迷を続けるが、やがて岡倉天心という指導者を得、春草、観山、大観らによって新日本画創造の努力が進められ、新たな進路が決定される。下村観山(1873-1930)の「弱法師」(大正4年、第2回院展)は古典の探索より生み出された新技法による追及を完成させた作品であり、横山大観(1868-1912)の「生々流転」(大正12年、第10回院展)は彼の新水墨画様式形成の努力が雄大な構想のうちに結実した畢生の大作である。

重要文化財 瀟湘八景(8面のうち1面)横山大観筆 東京国立博物館

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