元禄2年3月27日(1689年5月16日) 松尾芭蕉(1644~94年)が「奥の細道」の旅に出発。
「奥の細道(おくのほそ道)」の自筆本は残っていない。おらず、曽良本・去来本・柿衛本などがあるが、去来本は、晩年の成稿を能筆の素竜に浄書させて所持して、遺言により去来に渡ったもので、重要文化財(個人蔵)。
俳人で画家の与謝蕪村(よさぶそん)(1716~83年)は芭蕉にあこがれて私淑し、オリジナルの挿絵(イラスト)をつけた「奥の細道図巻」を作っている。2022年に与謝蕪村が奥の細道の全文を書写して9点の挿絵を描いた図巻が発見された。蕪村が奥の細道をテーマにした作品は3点(山形美術博物館蔵、逸翁美術館、京都国立博物館蔵)が重要文化財となっており、新発見の図巻も指定される可能性が高い。
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