国宝2件 泉屋博古館東京の「安宅コレクションの名品選101」に行きました。

泉屋博古館東京の「安宅コレクションの名品選101」に行きました。

お目当ては国宝「飛青磁 花入」と国宝「油滴天目茶碗」の国宝コンビ!展示スペースに溶け込んで美しかったです。

モコのビーナスの愛称ですごく推されていた「加彩 婦女俑」は、現代インド的美人なふっくら美人さんでした。

ほぼすべて撮影可なのもうれしいですね。

この展覧会の正式名称は「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」。
安宅コレクションは、安宅英一さんというボンボンの実業家が蒐集した陶磁器ですが、安宅さんは古美術の目利きでしたが、経営センスはいまいちだったのか、
古美術に嵌り過ぎたが故なのか、昭和52年に経営破綻。千点近いこのコレクション(前年に売却)の散逸が国家的な損失となると、国会質問までされる問題となり、関西を地盤とする住友グループが支援して、大阪に安宅コレクションを収蔵する大阪市立東洋陶磁美術館(英語の略称がモコ)が作られました。
安宅英一さんは「狂気と礼節のコレクター」「美の猟犬」と評され、そのコレクションの蒐集のためにとったあらゆる手段(の一部でしょう)も紹介されていて、骨董品の鬼という感じで、蒐集エピソードも面白かったです。
モコのビーナスが表紙の図録も買いました。本としてもとまっていて良い本です。ぜひ買いたい1冊です。

5月21日まで。入場料1000円

  • コメント: 0

関連記事

  1. 国宝「金剛経」張即之筆 南宋時代 宝祐元年(1253)京都・智積院蔵

  2. 建保7年2月10日(1219年) 年次判明最古の讃岐神谷神社本殿(国宝)の造営開始

  3. 東北へのまなざし 1930-1945 東京ステーションギャラリー 感想戦

  4. 治暦5年2月5日(1069)仏師円快、絵師秦致貞、法隆寺の聖徳太子坐像(伝七歳像)を造る

  5. 東福寺展(トーハク)に行ってきました

  6. 東博の常設で展示されている雪舟「四季山水図」4幅(重要文化財)が想像以上に素晴らしかった

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。