思想を処罰するのではなく「飲酒政治禁止法案」を

痛飲した丸山衆議院議員による戦争して北方領土を奪えとの暴言。

暴言は暴言だが、そういう思想を持っていること、つまり内面、で処罰されてはいけない。

維新は自分のブランドの毀損への対処のために、辞職勧告決議という手段を取るのも党略としてありだが、リベラルや左派を自認する他の野党が賛同するというのは、気が触れてるのではと疑ってしまう。

明治の大逆事件の冤罪をもしや知らないのかしら?

丸山議員は酒で自分をコントロールできない人物なので、国政を任せられるような資質ではないと、個人的には思いますが、民主主義で国会議員をどうこうできるのは、選挙民のみ。

決して、政党ではありません。

今回、自公の与党が決議に乗らないというのは民主主義の観点からホッとしました。(その後、世論に流されて日和るかもしれませんけど)

表題通り、飲んだら乗るな、飲んだら政治るな!でいいのでは。

タバコより明らかに酒の方がいろんな意味で悪影響が強い。

「戦争」を語ったら「悪」なのか?

丸山議員の言葉がいかに不快であっても、やはり言論の自由は守らなくてはなりません。「戦争をしよう」という言葉が犯罪になる世は、ほとんど戦争状態と同じくらいに暗黒の社会です。

もちろん、敗戦国の日本が「戦争」をタブーにしがちなのは、よくわかります。

古い雑誌ですが、2015年9月『美術手帖』の特集「絵描きと戦争」(戦後70年だったからですね)があります。(トップ画は同誌54ページ)

ここに興味深い話しがいろいろのっています。

アーティストのMr.(ミスター)さんと、防衛研究所研究所長(当時)の相澤淳さんの対談。

相澤戦争について描いたり調べたりすることの罪悪感は、戦後の日本に強くあるものだと思います。以前、飯田さんに招かれ参加した「戦争と芸術」展のシンポジウムで、戦争画について話をしたのですが、ある聴講者の方から「あなた、戦争が好きでしょう?」と言われショックを受けました。戦史を扱うことが、人によっては「戦争が好き」と映るんだな、と。

 

 

 

相澤(略)戦後70年とはいえ、日本は戦争の歴史を語ることについての問題をなかなかクリアできておらず、戦争画のタブー視もそのひとつでしょう。以前、広島平和記念資料館を訪れた際、被爆の様子を再現したジオラマ(被爆人形)の展示があり、衝撃を受けました。しかしリニューアルに伴って、被爆人形の展示は終了してしまうそうです。それに対する反対運動もあるようですね。

Mr.「ジャポニカ学習帳」の表紙に昆虫を載せなくなったのと一緒なのでは? 不快に思う人がいる、だからやめろ、と。

被爆人形についてはちょうど今年、リニューアルが終わったようです。

参考被爆再現人形の展示やめた理由 原爆資料館リニューアル(朝日新聞 2019年5月16日)

北方領土で日本の国会議員が逮捕という可能性

ロシア専門家の元外務省分析官佐藤優さんが現代ウェブで面白い指摘をしています。

ロシアでは戦争扇動することは犯罪なのだそうです。(ウクライナで戦争してるのはどうなるの?ということはとりあえず置いておいて)

もしも丸山議員が建物の外でああいう発言をしていたら、ロシア警察に逮捕されていてもおかしくないとの指摘です。

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