こんにちは、当ブログ管理人のエミです。2025年12月19日、文化庁から新しく「特別史跡」「史跡」「名勝」「天然記念物」に指定される文化財の答申が発表されました!今回は、春・秋の重要文化財に続く「史跡・名勝・天然記念物」の指定です。聖武天皇が造った幻の都から、戦国時代の境目の城、重森三玲の庭園まで、ジャンルが幅広くてめちゃくちゃ面白いラインナップです。さっそく、今回もサキちゃんとこのニュースについておしゃべりしてみました。(写真は文化庁のプレスリリースから)
エミ: サキちゃん、年末に飛び込みニュースだよ!文化庁が、新しく特別史跡と史跡、名勝に天然記念物を指定するって発表したの!
サキ: 年が明けちゃったけど(笑)秋の重要文化財の建物シリーズに続いて、今度は史跡・名勝・天然記念物?ジャンル違うんだね。
エミ: そうなの。今回は「遺跡」や「庭園」、「自然」がメインだよ。しかもね、目玉がすごい。聖武天皇が造った「幻の都」が、ついに「特別史跡」に格上げなの!
サキ: えっ、幻の都!?なにそれ、めちゃくちゃ気になるんだけど!
エミ: 特別史跡は「国宝」に相当する遺跡で、65しかなくて、今回の恭仁宮跡が正式に特別史跡に指定されると66番目になるの
- 特別史跡① 聖武天皇の「幻の都」が特別史跡に!恭仁宮跡(京都府)
- 史跡① 国分寺が地方の寺づくりに火をつけた!野中廃寺跡(高知県)
- 史跡② 古代の高速道路が出てきた!因幡国山陰道跡(鳥取県)
- 史跡③ 美濃の守護大名・土岐氏の本拠!大桑城跡(岐阜県)
- 史跡④ 毛利vs織田の最前線!羽衣石城跡(鳥取県)
- 史跡⑤ 戦国の「境目の城」!出羽金沢城跡(秋田県)
- 史跡⑥ 琉球文化が残る島のお墓 沖永良部島古墓群(鹿児島県)
- 名勝① 津軽の文化人が造った庭 静川園(青森県)
- 天然記念物① カサブランカのご先祖様!甑島のカノコユリ(鹿児島県)
- 登録記念物 重森三玲の枯山水や海底遺跡も
- 重要文化的景観 窯業と棚田の共存 波佐見の文化的景観(長崎県)
コンテンツ
- 1 特別史跡① 聖武天皇の「幻の都」が特別史跡に!恭仁宮跡(京都府)
- 2 史跡① 国分寺が地方の寺づくりに火をつけた!野中廃寺跡(高知県)
- 3 史跡② 古代の高速道路が出てきた!因幡国山陰道跡(鳥取県)
- 4 史跡③ 美濃の守護大名・土岐氏の本拠!大桑城跡(岐阜県)
- 5 史跡④ 毛利vs織田の最前線!羽衣石城跡(鳥取県)
- 6 史跡⑤ 戦国の「境目の城」!出羽金沢城跡(秋田県)
- 7 史跡⑥ 琉球文化が残る島のお墓 沖永良部島古墓群(鹿児島県)
- 8 名勝① 津軽の文化人が造った庭 静川園(青森県)
- 9 天然記念物① カサブランカのご先祖様!甑島のカノコユリ(鹿児島県)
- 10 登録記念物 重森三玲の枯山水や海底遺跡も
- 11 重要文化的景観 窯業と棚田の共存 波佐見の文化的景観(長崎県)
特別史跡① 聖武天皇の「幻の都」が特別史跡に!恭仁宮跡(京都府)

提供:木津川市 (文化庁のプレスリリースから)
エミ: まずは今回唯一の「特別史跡」の新指定、京都府木津川市にある「恭仁宮跡」!正式名称は「恭仁宮跡(山城国分寺跡)」だよ。
サキ: 恭仁宮……?ごめん、聞いたことないかも。平城京とか平安京は知ってるけど。
エミ: それが普通だと思う!天平12年、西暦740年に、聖武天皇が突然「遷都する!」って宣言して造り始めた都なの。
サキ: えっ、突然!?何があったの?
エミ: 藤原広嗣の乱っていう反乱が起きてね、聖武天皇がかなり動揺したらしいの。それで平城京を離れて、この恭仁に新しい都を造ろうとしたんだけど……結局、3年3ヵ月しか続かなかったのよ。
サキ: 3年3ヵ月!短っ!
エミ: でしょ?そのあと紫香楽宮とか難波宮とか転々として、最終的に平城京に戻るの。聖武天皇、「彷徨五年」って言われてて……。
サキ: 彷徨五年(笑)。ちょっとかわいそうだけど、当時の政治がいかに不安定だったかがわかるね。で、その短命の都の跡が残ってるってこと?
エミ: そうなの!大極殿の基壇がしっかり残ってるの。しかも面白いのは、恭仁宮が廃止されたあと、この大極殿がそのまま「山城国分寺」の金堂に転用されたこと。
サキ: ええっ!都のメインの建物がお寺に変身したの!?リサイクルっていうか、もったいない精神がすごい。
エミ: まさに!しかもここ、国分寺建立の詔が出された場所でもあるのよ。全国に国分寺を建てなさいっていう、あの有名な命令。
サキ: あー!中学の歴史で習ったやつだ!聖武天皇が仏教の力で国を守ろうとしたっていう。その命令が出された場所そのものなんだ!
エミ: そう。古代の宮都がどう変遷していったか、そしてその後の国分寺への展開まで、一つの場所で語れるっていうのが「きわめて重要」とされた理由なの。特別史跡にふさわしい、超一級の遺跡よ。
サキ: すごいなぁ。木津川市って、奈良のすぐ近くだよね。今度行ってみたい!
史跡① 国分寺が地方の寺づくりに火をつけた!野中廃寺跡(高知県)

提供:南国市(文化庁のプレスリリースから)
エミ: ここからは「史跡」(重要文化財に相当)の新指定で、全部で6件あるわ。最初は高知県南国市の「野中廃寺跡」。
サキ: 廃寺……もうなくなっちゃったお寺の跡ってことだよね。
エミ: そう。8世紀中頃に創建された古代の寺院跡で、四国で唯一、伽藍の全貌が明らかになった寺院なの!
サキ: 四国で唯一!お遍路があるから古いお寺たくさんあるイメージだったけど、それは貴重だね。
エミ: しかもね、金堂の規模が土佐国分寺に匹敵するほど大きくて、精緻な掘込地業っていう本格的な基礎工事までしてるの。
サキ: 国分寺レベルの大きさ?でも、国分寺じゃないんだよね。じゃあ誰が建てたの?
エミ: いいところ突くね!これ、さっきの恭仁宮の話ともつながるんだけど、聖武天皇が「国分寺を建てなさい」って命令を出したことで、郡司層(地方の豪族たち)の造寺活動が活発化したことを示す典型的な事例なんだって!
サキ: おお!恭仁宮で出された国分寺の詔が、高知の地方豪族に火をつけたってこと?歴史がつながった!
エミ: まさにそう!古代における寺院造営を考える上ですごく重要な遺跡なのよ。
史跡② 古代の高速道路が出てきた!因幡国山陰道跡(鳥取県)

提供:鳥取県埋蔵文化財センター(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 古代の遺跡では、ちょっと変わったタイプの遺跡も指定されるわ。鳥取県鳥取市の「因幡国山陰道跡」。
サキ: 山陰道……って、道路の跡?
エミ: そう!古代の「官道」、今でいう高速道路みたいなものの跡が見つかったの。しかも全長3kmにわたって!
サキ: 3km!それはすごいね。普通、道路の跡ってそんなに長くは残らないでしょ?
エミ: そうなの!平野部から丘陵部まで連続して官道の実態がわかったっていうのは、全国でも稀有な事例なんだって。
サキ: 古代のインフラ!秋に話題になった小樽港防波堤の近代インフラとはまた違う味わいだね。ていうか、古代の道路ってどうやって造ったんだろう。
エミ: それもポイントで、多様な「作道工法」や、山間部でどうやってルートを選定したかまでわかるんだって。古代の土木技術を解明する手がかりになるのよ。
サキ: 古代の道路設計者も、山を越えるルートの取り方に頭を悩ませてたんだなぁ。なんか親近感わく。
史跡③ 美濃の守護大名・土岐氏の本拠!大桑城跡(岐阜県)

提供:山県市(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 次はお城に行ってみよう!まずは岐阜県山県市の「大桑城跡」。
サキ: 岐阜かぁ。信長とか斎藤道三のイメージが強いけど、彼らの前にもお城があったんだよね?
エミ: いいところに目をつけたね!ここは16世紀前半から中頃、つまり道三がまさに台頭する時代に、美濃国の守護だった土岐氏の拠点城郭だったのよ。

大桑城伝天守台 管理人撮影

大桑城下の四国堀 管理人撮影

管理人撮影

管理人撮影
サキ: 美濃の守護大名の城って稲葉山(のちの岐阜城)じゃなかったんだ。
エミ: そう。ここ、「美濃国騒乱」の舞台にもなったの。斎藤道三が土岐氏を追い出すっていう、あのドロドロの下剋上の……。
サキ: あー!大河ドラマ「麒麟がくる」でやってたやつだ!道三と土岐氏の争い!
エミ: まさにそう!守護大名の本拠地がどういう構造だったのか、そしてそこがどうやって戦国の荒波に巻き込まれていったのかを知る上で、すごく重要な遺跡なんだって。

大桑城からは稲葉山(岐阜城)が見える 管理人撮影
史跡④ 毛利vs織田の最前線!羽衣石城跡(鳥取県)

提供:湯梨浜町(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 次は大河ドラマ「豊臣兄弟!」に関係するお城よ。東伯郡湯梨浜町の「羽衣石城跡」。附として十万寺城跡と番城城跡もセットでの指定。
サキ: 湯梨浜……温泉のイメージ!でもまたお城なんだ。
エミ: しかもこれ、天正年間に繰り広げられた「毛利氏と織田(羽柴)氏の攻防戦」の最前線にあった山城跡!
サキ: えっ!秀吉の中国攻めの舞台じゃん!これからは「豊臣兄弟!」でも絶対フィーチャーされそう。
エミ: そうそう!戦国期に伯耆国の国人領主だった南条氏の拠点で、4つの独立した曲輪群で構成されてて、その南北に出城まで配置されてるのよ。
サキ: ガチの軍事要塞だ……。中国地方って毛利と織田がバチバチにぶつかってた地域だもんね。
エミ: 山陰地方の戦国時代の政治状況がどう変化していったかを知る上で、重要な城跡っていう評価よ。
史跡⑤ 戦国の「境目の城」!出羽金沢城跡(秋田県)

提供:横手市(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 次もお城、今度は東北よ。秋田県横手市の「出羽金沢城跡」。
サキ: 横手市!横手焼きそばの!……じゃなくて(笑)。お城だ!
エミ: (焼きそばに反応って、かわいい)これがね、出羽国北部の横手盆地にある大規模な山城で、「群郭式構造(ぐんかくしきこうぞう)」っていう、いくつもの曲輪が連なった造りなの。
サキ: 群郭式……要するにめちゃくちゃでかい山城ってこと?
エミ: そんなイメージ!で、ここのキーワードが「境目の城」。
サキ: 境目?
エミ: 室町時代は南部氏、戦国時代は国人領主の金沢氏が拠点にしてたんだけど、この城が「小野寺氏と六郷氏」っていう二つの戦国大名の勢力圏の境界線上にあったの。
サキ: あー!なるほど!勢力が拮抗してるところの最前線の城ってこと?
エミ: まさにそう!北東北の中世後半期の政治的・軍事的な情勢が、この城の歴史を通してわかるってことで史跡に指定されたの。
サキ: 戦国時代って、信長・秀吉みたいな有名どころにばっかり目が行くけど、東北にもこういうリアルな戦いの舞台があったんだね。
史跡⑥ 琉球文化が残る島のお墓 沖永良部島古墓群(鹿児島県)

世之主の墓 提供:和泊町(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 史跡の最後6つ目は、鹿児島県大島郡の和泊町・知名町にまたがる「沖永良部島古墓群」。
サキ: 沖永良部島!奄美群島のひとつだよね。「古墓群」って……お墓?
エミ: そう。しかもただのお墓じゃなくて、岩壁を横方向に掘り込んで遺骨を納める形式で、琉球王国の影響を受けた大型石造り掘込墓なの。
サキ: 琉球の影響!沖縄のお墓って独特の形してるよね。あの文化が奄美にも及んでたんだね。
エミ: そうなの。「世之主の墓」とか、「屋者ガジマル墓」とか、名前もすごく独特でしょ?削り出した岩壁や石積みの前庭を持つ、めちゃくちゃ立派なお墓なのよ。
サキ: 奄美と沖縄、さらに九州南部との文化交流を示す遺跡かぁ。日本の南の島々の歴史って、本土とは全然違う世界があるんだね。
名勝① 津軽の文化人が造った庭 静川園(青森県)

提供:中泊町(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 次は「名勝」に行くよ!青森県北津軽郡中泊町の「静川園」。
サキ: 名勝?庭園とか公園かな?
エミ: 名勝っていうジャンルはなかなか特殊で、例えば金沢の兼六園とかのTHE庭園や、日本三景の「松島」なんかも特別史跡に指定されているの。この静川園は津軽半島の中央部にある大正時代の住宅庭園で、近代の地主さんが文化人との交流で育んだ趣向に基づいて、自ら差配して造営したものなの。
サキ: 地主さんが自分でプロデュースしたの?こだわりの庭だなぁ。
エミ: 大きな築山を中心にして池泉を巡らせた「逍遥本位」の庭と、「詩夢庵」っていう素敵な名前の離れを取り巻く「観賞本位」の庭があるんだって。
サキ: 「詩夢庵」!いい名前だなぁ。青森って自然のイメージが強いけど、こんな風流な文化があったんだね。
エミ:ちなみに津軽出身の文化人と言えば小説家の太宰治よね。青森県五所川原市にある太宰治の生家は重要文化財に指定されているの。
天然記念物① カサブランカのご先祖様!甑島のカノコユリ(鹿児島県)

提供:薩摩川内市(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 天然記念物では、鹿児島県薩摩川内市の「甑島片野浦のカノコユリ群落」が指定されるわ。
サキ: カノコユリ!ピンクの斑点がある綺麗なユリだよね。あれが天然記念物?
エミ: そうなの。で、ここからが面白いんだけど、カノコユリって、江戸時代にあのシーボルトが日本から持ち帰ってヨーロッパに紹介したのよ。
サキ: シーボルト!長崎・出島のオランダ商館のあの人!
エミ: そう!そしてこのカノコユリが、なんと世界的に有名なユリの園芸品種「オリエンタルハイブリッド」の原種のひとつで、あのカサブランカの元になった花なの!
サキ: ええっ!カサブランカの原種!あの豪華な白いユリの祖先が日本のカノコユリだったの!?
エミ: すごいでしょ?で、下甑島の西海岸の片野浦は、土砂崩落と強風で維持されている自然草原があって、そこがカノコユリの国内最大規模の生育地なのよ。
サキ: 自然の力で守られてる花園ってことか。ロマンチックだなぁ!
登録記念物 重森三玲の枯山水や海底遺跡も
サキ:まだあるね、登録記念物ってなに?
エミ:簡単に言えば将来、史跡や名勝になる可能性のあるものね。重要文化財の前段階の登録有形文化財と似たような感じ。
サキ:なるほど!
エミ: 登録記念物の名勝地から、私がいちばん興奮したものを紹介するね。兵庫県の斧原氏庭園と清原氏庭園、どっちも重森三玲の作庭!

提供:西宮市(文化庁のプレスリリースから)

提供:芦屋市(文化庁のプレスリリースから)
サキ: 重森三玲!東福寺の市松模様の庭が有名な人だよね?
エミ: そうそう!斧原氏庭園は昭和15年(1940年)、西宮市にある枯山水の住宅庭園。奥の築山に石組をたくさん施して、白砂の曲水が逆S字を描きながら出島を回り込む、っていうダイナミックな構成なの。
サキ: 逆S字の白砂!重森三玲らしいアバンギャルドな感じだ。
エミ: もう一つの清原氏庭園は昭和40年(1965年)、芦屋市。建物に囲まれた長方形の敷地に、玉石と白砂とコケ類で雲のような形を描いて、8つの青石を直線的に据えるっていう、もうめちゃくちゃモダン!
サキ: 25年の差があるのに、どっちも攻めてるなぁ(笑)。重森三玲、ブレない人だったんだね。住宅の庭園で見られるのも嬉しいかも。
エミ: あとね、加西市の「旧髙原氏庭園」も面白くて、これは明治末期に石材商の髙原重太郎さんが自邸に造った池泉庭園。山裾の地形を活かした上下二段構成なんだって。
サキ: 石材のプロが造った庭!さすがに石の使い方が上手そうだよね。
名前のインパクトが強い!ウトノアナ・ゼゼノサマ(大分県)

提供:豊後高田市(文化庁のプレスリリースから)
エミ: 名前のインパクトがすごいのがこれ。大分県豊後高田市の「ウトノアナ・ゼゼノサマ」!
サキ: えっ、何その名前!日本語?
エミ: 国東半島の田染平野にある岩峰群でね、「ウトノアナ」は「洞ノ穴」、大穴が開いた岩峰。「ゼゼノサマ」は「善神王ノ様」、中腹が赤色に染まった岩峰のこと。
サキ: 大穴の開いた岩と、赤く染まった岩!?……写真見たい!ていうか国東半島って、磨崖仏とかもあるよね。不思議なパワースポット感ある場所。
エミ: そうなの!古代・中世・近世にわたる信仰と結びついた風致景観として、とても意義深いっていう評価なのよ。
遭難した船からお宝ザクザク?! 奥武沖遺跡(沖縄県)
サキ:遺跡部門では、海中の写真もあるよ。
エミ:すごい、海底遺跡が登録されたのね。オーハ島の浅瀬の海中にある奥武沖遺跡(沖縄県島尻郡久米島町)。おそらく沈没船ね、14世紀末~15世紀初頭の陶磁器散布地だって。
サキ:トレジャーハンターが先に見つけなくてよかったね(笑)
お寺の中の鍾乳洞!金武鍾乳洞(沖縄県)

提供:金武町(文化庁のプレスリリースから)
エミ: ラストスパート!沖縄県国頭郡金武町の「金武鍾乳洞」別名「日秀洞」。
サキ: 鍾乳洞!沖縄にもあるんだ。
エミ: しかもね、この鍾乳洞の開口部が、なんと16世紀前半に創建された観音寺の境内にあるの!
サキ: お寺の中に鍾乳洞の入り口!?それはすごい。
エミ: 中に入ると、東西約40m、南北約40m、高さ最大約13mの「大広間」と呼ばれる空間があるんだって。
サキ: 高さ13m!ビルの4階くらいだよね。地下にそんな空間が広がってるなんて……。
エミ: 古くから人々に知られて、景勝地として認識されてきた場所なのよ。自然の造形って本当にすごい。
重要文化的景観 窯業と棚田の共存 波佐見の文化的景観(長崎県)

提供:波佐見町
エミ: 最後は、重要文化的景観の新選定。長崎県波佐見町の「波佐見中尾皿山と鬼木棚田の文化的景観」。
サキ: 波佐見焼!最近おしゃれな食器ブランドで人気だよね。
エミ: そう!波佐見焼は江戸時代から庶民向けの磁器を大量生産して普及させた窯業の産地なんだけど、今回指定されたのは、その窯業集落と、隣接する棚田の農業集落の、両方がセットの文化的景観なの。
サキ: 焼き物を作る人と、お米を作る人が隣り合って暮らしてた?
エミ: まさにそう!窯業の発展と棚田の拡大が同時期に起きて、両方の集落が互恵的な関係を持ちながら発展してきたっていう、まさに「人と自然と産業の共存」の景観なの。
サキ: いいなぁ、波佐見。焼き物めぐりに行って、棚田の風景も見て、めちゃくちゃ良い旅になりそう。
エミ: 今回は特別史跡から天然記念物まで、時代も古代から近代まで、場所も北は青森から南は沖縄まで、本当にバラエティ豊かなラインナップだったね!
サキ: うん!特に最初の恭仁宮が印象的だったなぁ。聖武天皇のわずか3年ちょっとの短命な都の跡が1300年近く経って特別史跡になるって、なんか感慨深い。
エミ: あとカノコユリとカサブランカのつながりも意外だったでしょ?
サキ: それ!シーボルトが持ち帰ったユリが世界のカサブランカの祖先って、めちゃくちゃドラマチックだよ。
エミ: 日本の文化財って本当にジャンルが幅広くて奥が深い。2025年は春の国宝・重要文化財、秋の建造物、そして冬の史跡・名勝と3回もニュースがあって、おしゃべりのし甲斐があったなぁ。
サキ: 2026年も楽しみにしてるよ!
・文化庁プレスリリース:文化審議会の答申(史跡名勝天然記念物の指定等)令和7年12月19日 答申


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