国宝手鑑「見努世友」と古筆の世界 出光美術館

出光美術館で6月5日まで開催された『国宝手鑑「見努世友」と古筆の世界」を見ました。

出光美術館はコロナで長く閉館しており、ようやく本展で4月に再開したばかりです。事前予約制でした。予約自体はスマホとクレカがあればかんたん。

出光美術館は「六窯展」以来、手鑑を見るのは、今年春のMOA美術館の国宝手鑑「翰墨城」を見て以来です。

手鑑とは、古い書の名品を集めてアルバムにしたもの。この2つと、京博の国宝「藻塩草」で、古筆三大手鑑と呼ばれています。国宝の手鑑はさらに陽明文庫蔵で、近衛家に伝わった「大手鑑」があり、これを含めて4大手鑑とも呼ばれます。

以下は展覧会の説明から引用

我が国の書は飛鳥時代以降、中国の書法を取り込みながら和様化していくが、その中で平安時代には仮名が誕生するなど日本独自の文化が開花した。平安時代・鎌倉時代の優れた筆跡は南北朝時代には「古筆」と呼ばれ、今日に至るまで尊重されてきた。「古筆」は、一般的に平安時代・鎌倉時代の和歌を書いた筆跡を指すが、広くは古人の優れた筆跡や絵画のことを意味し、歌書だけではなく、写経や物語、懐紙や短冊、日記や書状など、その内容は様々である。色とりどりの料紙を用い、優美な線で書かれた筆跡には当時の美意識がうかがえる。これらは、のちの時代に賞玩されるなかで、切り分けられて古筆切(断簡)として鑑賞されるものも少なくない。古筆切は、鑑賞や蒐集を目的として掛軸や手鑑(古筆切を貼り込んだアルバム)に仕立てられ、多くの人の眼を楽しませてきた。
本展では、出光美術館の書の優品を厳選して、魅力あふれる古筆の世界を紹介。この度、綺麗によみがえった国宝の古筆手鑑「見努世友」も、修復後はじめて大公開する。

手鑑は、たくさんの古筆が1冊に集まっていることに意味があるので、展覧会で鑑賞のする場合は、美術品というよりも、歴史資料に近い感じがします。

そんなこともあってか、国宝手鑑よりも、前後の展示で、一点一点の優れた書を見たことのほうが、印象にのこり、かつ時間をかけてみました。

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