第2話の舞台はイタリアのフィレンツェ。スペダリーノ・ドゥオーモという古代遺跡は、ググる限りでは、架空の遺跡らしい。
ローマ人に連行されたガリア人奴隷たちが作った礼拝堂(ドゥオーモ)という設定。
ローマ帝国によって北部ヨーロッパから連行されたガリア人たちが作ったという設定だと、上の、エトルリア様式の土器が地表面で採取できるのは、少し疑問をもった。
エトルリアは、都市国家から帝国へとなるローマの前の時代の文化だからだ。江戸時代の城跡を歩いていて、弥生時代の銅鐸のかけらを拾った、みたいな違和感である。
もっとも、エトルリア様式というのが、ローマ時代の地域文化を示す可能性もある。ここらへんは調べる機会あれば、いつか調べてみたい。
この話で印象的だったのは、わざと武器を落として、相手をコントロール(武器を拾わせる)して倒す北アメリカ先住民イロコイ族の戦闘ナイフ術だ。
イロコイは、ウィキペディアではイロコイ連邦として項目が立てられていて、かなり充実している。
単独のイロコイ族というのはなく、6つの部族からなる連邦国家の総称であるようだ。ウィキペディアではかなり充実の記述で、「未開」のイメージは覆される。
読み直すマスターキートン 3話小さなブルーレディー
*この「読み直すマスターキートン」シリーズは、あくまで、フィクションのマスターキートンに対して突っ込むのが目的ではなく、三十年たって、自分が批判的な姿勢を見につけたのかのおさらいです。
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