マスターキートン第2巻のchapter3,4(通算9,10話)は「レッドムーン」「シルバームーン」です。
世界中の黒髪の女性を対象にした大量殺人鬼のお話です。
女性の大量殺人といえば切り裂きジャックが有名ですが、切り裂きジャックは犯人が不明のために動機はわからないはずですが、最近のマンガ(ゴールデンカムイや終末のワルキューレなど)では、マザコンをこじらせて女性を大量殺人という話になることが多いようです。
この話も、そうした母へのゆがんだ愛と狼男(女?)をベースに、当時話題だった「狂牛病」(BSE=牛海綿状脳症)を想起させる内容となっています。BSEって今ではほとんど聞かなくなりましたが、考えてみると、人類はずっと未知の感染症に怯え、戦い、そして忘却してきた歴史と言えるかもしれません。
*この「読み直すマスターキートン」シリーズは、あくまで、フィクションのマスターキートンに対して突っ込むのが目的ではなく、三十年たって、自分が批判的な姿勢を見につけたのかのおさらいです。
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