民俗芸能公演「祭りの四季」国立劇場小劇場の感想文

民俗芸能公演「祭りの四季」が国立劇場小劇場で2023年1月21日、開催。コロナで中心になったものがようやく実現、パチパチ。
楽しかったです。

八戸えんぶり⤴アッパー
天津司舞⤵ダウナー
エイサー⤴アッパー
江戸の里神楽⤵ダウナー
で飽きずに楽しめました。

八戸えんぶり 国指定重要無形民俗文化財[田楽]
大久保えんぶり(青森県八戸市)

八戸えんぶりは、八戸に行ってみたくなるパワーとポテンシャルがありました。あと、エビスの美少年が、「あの子、かわいい」と、おばさまたちをざわつかせてましたね。確かに明らかに華がありました。歌舞伎俳優とかになってほしいですね。
2月17日に青森県八戸市で本物をやるそうです。

天津司舞 国指定重要無形民俗文化財[傀儡]天津司の舞保存会(山梨県甲府市)

天津司舞は、「てんづしまい」と読むらしく。解説で、「てづし」と言う傀儡の古語があるのだそうで、へぇφ(..) 鎌倉後期〜室町時代に一世を風靡した謎の踊り田楽舞を人形劇として写し取ったものと考えられる貴重な民俗芸能だそうです。田楽舞はその後、猿楽(能・狂言)に取って代わられたのだとか。

 

満開の桜をバックにポケーっと見たら気持ちよさそうと思いました。本物は、山梨県甲府市小瀬町の天津司神社で今年は4月9日(日)だそうです。

エイサー・大獅子 [太鼓・獅子舞]
琉球國祭り太鼓

エイサー大獅子は、沖縄のおなじみのリズム。シンプルにカッコいい。空手の型を取り入れた踊りとかカッコいい、しびれる。ただ、これを民俗芸能と呼んでいいのかしらとも?よさこいソーランや浅草サンバと同じカテゴリーかと。エイサーは世界中に支部があり2500人もメンバーがいるそうで、今回は東京支部。民俗芸能が残る道の一つは、このカッコいいダンス路線でしょうね。

江戸の里神楽(国指定重要無形民俗文化財)[神楽]間宮社中(東京都)

最後の江戸の里神楽は、賛否わかれてましたねる。エイサーと違ってダウナー系です(趣旨)と解説で宣言していたから、そこは観客サイドも覚悟してただろうけど。演目が「みなさんご存知、紅葉狩!」って、いや知らんでしょ。私は一応、審神者(刀剣乱舞プレーヤー)だから、小烏丸でストーリー知ってるから面白かったです。

ちなみに紅葉狩とは、紅葉で有名な信濃の戸隠山に、平維茂(これもち)が🦌狩りに行ったとき、山奥で紅葉狩の宴が野外で催されていました。平維茂が部下に誰の宴かを聞かせに行かせると、「名前は言えないけど高貴な女性」とのこと。平維茂は「じゃあご遠慮しときましょう」と通り過ぎようとすると、この女性(更科姫)サイドから逆ナンされ、一緒に飲むことに。酔って眠った平維茂を横目に、更科姫は実は鬼女なので、しめしめと、弓矢を叩き割ってしまいます。そして、メイク(鬼女へチェンジ)のため舞台から消えます。
寝ている平維茂に、夢の中で、山の神が「危ないぞ、早く起きろ」と教えてくれるものの、なかなか起きません。呆れた山の神は、それでもご神剣(小烏丸)を置いていってくれました。
そして衣装替えを終えた鬼女(更科姫)がやってきて、平維茂を食ってやろうとしますが、起きた平維茂が応戦。
しかし、この鬼女は、ハンマー状の鈍器が武器なのですが、強いこと強いこと。
平維茂は鈍器のようなもので殴られ気絶してしまいます。鬼女はさぁ食べようかと近づきますが、神刀が自然に反応して鬼女をブロック。
そしてしばらくして、目が覚めた平維茂は、鬼女を刀で倒します。めでたしめでたし。

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