3000年前の中国青銅器がヤバすぎる件。こんなにもなにかを鑑賞して興奮したのはトップガン・マーベリック以来かも(笑)
泉屋博古館東京「不変/普遍の造形ー住友コレクション中国青銅器名品選ー」展を開幕2日目に見に行きました。
六本木一丁目駅を降りると日曜なのに妙な人だかりが!まさか、超人気なの?と一瞬思いましたが、群がってる人たちは、地下鉄を舞台にした脱出ゲームみたいなイベントでした。
泉屋博古館東京の中国青銅器で、混むはずもなく。
しかし、その内容は、凄かったです。凄すぎます。
写真撮影もほぼすべてオッケー。ただ、カシャカシャ音がかなりうるさいのでイヤホン持参を強く推奨です^^; ずっと音楽聞きながら見てました。
重要文化財は2つ。おそらく日本で出土した三角縁神獣鏡とかだと思いますが、もう、比べないで、日本の邪馬台国、ヒットポイントゼロよ、っていうくらいの中国青銅器の圧倒的、変態的なクオリティーの高さよ。
どうして、その後、これほどの高い技術の青銅器廃れたのか、謎です。
面白かったのは、ホントウは怖い中国青銅器なエピソード。
古代中国は、門番を、わざと足を切断して動けなくさせた罪人を2人配置する習わしだったんだとか。
動けずに、一日中、ひたすら座らされている一方で、食事は主と同じ良いものを食べれたのだとか。
中国と言えば、宦官が有名ですが、足を取っちゃうバーションの罪と、その後の高待遇があったみたいですね。いやー知らなかった。怖い怖い。
また、形によって、色々細かく名称がカテゴライズされているのも面白かったです。壷とか盤かと鼎とかは、その一つでしかなかったんですね。なんで、そんなに細かく分けるのか?ただ、このカテゴライズは、二千年後の西暦だと1000年とかあたりに、青銅器ルネサンスが起きて、分類されたかもしれないそうです。
この変態的な複雑なデザインの一部に過ぎなかった漢字の原型が、漢字だけ発展して、ついには「書」みたいに、シンプルを、極めた形で、文化の中心になるのですから、歴史は面白いですね。
この展覧会は満点!
展覧会復習
鼎
鼎の軽重が問われるカナエ。内側に刻まれた3千年前の字が現代人がなんとなく「門」とか読めるってすごくないですか? ヒッタイト文字を一般人がなんとなく読めるって世界、現代にあります?
「げん」
「げん」という蒸し器、つまり青銅製のセイロですね。鼎の上に穴の空いた鍋を装着したような。バランス悪そうですが蒸すだけで汁は無いから頭でっかちでも倒れないんですね。なるほど、よく出来てます。
この記事へのコメントはありません。