4月1日をおふざけの日から解き放った改元発表

4月1日は、新年度の始まりで、新鮮さと引き締まった空気で迎えたいと思って来ましたが、どうしても「エイプリルフール」に毒されて、そんな気分になれないでいました。(つまり自分もおふざけが好き)

ところが今年、平成31年の4月1日は、5月からの新しい元号「令和」が発表されたため、「嘘をつく日」と言う空気はすっかり消えて、厳粛さと新鮮さと驚きが合わさったとても良い日になったと感じました。

「令和」は概ね好意的に捉えられているようです、特に昭「和」世代には!n

元号はもともと中国の暦の在り方ですが、本国の中華人民共和国では絶滅してしまい、その周辺国でも、つまり世界で元号を今使っているのは日本だけとなっています。

今回は万葉集からとったそうで、これまでの元号の出典が「漢文」だった伝統を逸脱していると批判している人もいるようですが、万葉集も万葉仮名がそもそも漢字ですから、「中国の影響から離れた元号」という事を、右(保守)も左(リベラル)も、鬼の首をとったように騒ぎ立てない方が知性的に見えるんでないのかなぁと思います。

下は、王羲之の字を真似してiPadで書いた「令和」ですけど、ご覧の通り、「和」が「わ」に似ていることがわかります。日本だけで作られた日本文化は存在しないのです。まさに「和」ですね。

下の朝日新聞のように、新聞やテレビもそれぞれ工夫した元号のニュースを流していて見応えがありますね。あした図書館いって色々な新聞の特集をみるのが楽しみです。

お祭り気分になったのか、今夜の夕飯は、まわらない回転寿司に行きました。

ほたるいかやわらびのてんぷらなど春の旬をいただいていて、ふと思ったのが、40年前の昭和時代の超一流の寿司屋さんと現在のまわらない回転寿司のクオリティーは総体では、後者つまり現在のほうがうわまっているのではないかということ。

端的に言うと冷凍技術の格段の進化です。これまでは(江戸前のように目の前が産地のもの以外の)ネタの鮮度が維持できないために「づけ」という技術を進化させてきたわけですが、冷凍技術の進化によって、漬けをしなくても、「生のおいしさ」がわりと簡単に、そしてけた違いに安く提供されるようになっています。

これは、(怒られるかもしれませんが)伝統芸能でも同じでしょう。電気のない時代に暗い芝居小屋での江戸時代の名人と言われる歌舞伎と、現代の「スーパー歌舞伎」のように空中にも飛びまくることができる現代の劇が、エンターテイメントの総体として、どちらが質が高いか。

歴史好きな人間としては不謹慎かもしれませんが、やはり歴史というのは、過去の人類の営みの成果をまるっとショートカットできるところが強みでもあります。
現代日本のエスタブリッシュの間でも、漢文の素養が必須でなくなった(というか見せびらかすことができない)時代は、「なげかわしい」と嘆くだけでなく、漢文という教養なく、日本古来の古文(万葉集など)を楽しめる時代になったと換言できるかもしれないのです。

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