【書評】原始、世界初のプログラマーは女性だった 『コーダーズ』

プログラミングのことを今はコーディングという。プログラムはコード、プログラマーはコーダーだ。

これは、世界の潮流なので、知っておきたい新常識となりつつある。

今回は、クライブ・トンプソン『コーダーズ』(日経BP)を紹介する。

コーダーあえてプログラマーと呼ぶが、世界初のプログラマーは、ビクトリア朝のイギリスの女性、エイダ・ラブラスだったそうだ。

男社会と思われがちで、現時点では圧倒的に男が多いプログラマーの世界だが、本来の適性は男女差ではないと、この本は例をあげて説明する。インドでは、実際、女性の比率がかなり高いという。

同時に、なぜ、アメリカでは男ばかりになったのかの、経緯と理由も。いわば、家庭環境と家庭教育(コンピューターは男の子おもちゃ)の刷り込みであった。これは、日本も同じだ。

では、プログラマー=コーダーの資質はなにか? 著者は、ニューヨークタイムスのジャーナリストなので、データに基づいているわけではないが、敏腕コーダーへのインタビューを重ねた結果、どうやらアスペルガー症候群傾向の人がコーダーに向いているようだ。これも、なかなか興味深い。

フェイスブック、グーグル、ドロップボックス、世界を変えたサービスの創業者は、ほとんどがコーダーである。ソフトバンクや楽天の創業者はコーダーではない。日本のITの未来は、コーダーが新規のサービスや起業することだが、先行きはどうだろうか?

コーダーでは、アメリカに勝てる見込みがある。女性のコーダーを増やすことだ。アメリカ以上に日本では難しそうではあるが。

関連記事

  1. 最強の歴史辞書『国史大辞典』 vs Wikipedia ~歴史の「幹」と「枝葉」の見分け方~

  2. Kindle半額中!『三体』のループ世界は『進撃の巨人』に共通する?

  3. 世界の警察官の悩み『イラク・アフガン戦争の真実ーゲーツ元国防長官回顧録』

  4. 【書評】平安人の「日付変更線」は午前3時だった!? 『「暁」の謎を解く』で「枕草子」が理解できすぎる件

  5. 永久保存決定!「甦る仏像ー奈良と新納忠之介」『ひととき』2月号

  6. 京都・清水寺本堂の禁断の内陣にカメラが入った!両手をかかげる千手観音像

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。